江戸時代、地方も歌舞伎に燃えていた
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作成日時 : 2008/07/10 08:16
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いま、仕事はバタバタの進行で、充実の日々(!?)を送っています。
好評のDVDブックシリーズ歌舞伎「歌舞伎のいき」全4巻(松竹・小学館共同企画)は、いま第2巻の発売を待つところで、おかげさまで第1巻の評判も上々のようです。
第1巻では、基礎編として、400年の伝統を誇る歌舞伎の歴史や成り立ちから、作品ジャンルごとの特徴、その代表的作品の見どころを紹介し、さらに、開場120年の歴史を持つ歌舞伎座の舞台裏までを紹介しています。
第2巻からは各論で、2巻では[時代物・荒事]の特徴や名作案内をしています。
DVDと書籍とが補完しあって、わたしのような歌舞伎初心者にもすごくよく分かります(自画自賛!?)。興味のある方は、是非お求めください。各巻税込3,990円です。
さて、そんな仕事をしているせいか、ドライブ(実際は渓流釣りの移動)をしている際に、気になる案内板を見つけました。案内板の写真はないのですが、なんと近在の集落に江戸時代に作られた歌舞伎の舞台があるというのです。
そこは、信州・東御市。
東町の歌舞伎舞台は、丘の上、かなりの段数の石段の上のほうにあるので、ちょっと行くのを止めて、手前にある西宮の歌舞伎舞台を見ました(なにせ、渓流へ行く途中ですので)。どちらも神社の境内にあって、東町は祢津日吉神社、西宮は祢津健事神社です。
↑境内の反対側、裏側から見た歌舞伎舞台全景です
この中に廻り舞台やセリがあるのです
西宮のほうは、すでに歌舞伎を行なわなくなっていますが、東町では、いまも歌舞伎保存会や小学校の歌舞伎クラブが、年1回の講演を行なっているようです。
そういえば、山形の黒森歌舞伎、滋賀の長浜曳山まつりの子ども歌舞伎など、地域に歌舞伎が残っているというのも、江戸時代、いかに庶民に歌舞伎が愉しまれていたかの証左ではないでしょうか? 歌舞伎400年の歴史には、そういうパワーも寄与していたことでしょう。
今度、東町の歌舞伎舞台もちゃんと見に行って、一度、実演している日にも訪ねて見たいものです。
以下、東御市のホームページからの引用です(まなぶ>文化財>で遷移)。
西宮の歌舞伎舞台
祢津健事神社境内にある、回し付きのこの舞台は、江戸時代の文化13年(1816)に造られたことが、記録によってはっきりしています。その後、明治4年(1871)に改修されましたが、主屋部分の構造は創建当時の古い部材が残されており、回しのある舞台(回り舞台)としては、日本で最も古い舞台であると言われています。
前面の桁行は8間(約14.5m)、奥行の梁間4.5間(約8.1m)、屋根は寄棟造り茅葺き(現在はカラートタンぶき)で、主屋背面の中央部分一部に下屋が付けられています。内部床面には直径3間(約5.4m)の円形の回し部分があり、この中心の床下に据えられた心棒に直角に交差した2本の腕木を押し回し、回転させる仕組みになっています。
また、舞台の装置を左右に引き分ける「セリ分ケ」や、前後に移動させる「セリ出シ」、床下の奈落から舞台上に役者が登場する3ヵ所の「セリ上ゲ」、さらには、舞台背景をどんでん返しする「田楽返し」などの装置もあり、ダイナミックな演出効果が考えられています。
この舞台は、規模の大きさ・能舞台の遺構がみられること・背面の窓を開けると裏山を背景として用いることができるなど、農村の演劇史上からも貴重なものといわれています。
むかしから、地元では『舞台見るなら西宮へ、芝居見るなら東町へ』と言い伝えられています。現在も、保存会によって舞台の管理が続けられています。
東町の歌舞伎舞台
寛延4年(1751)銘「踊大小入」の木箱が残されていることや、この舞台の東北方約500mの地に「えんぎ場」と言い伝えられているところがあることなどから、そのころから当地では歌舞伎が演じられていたと考えられます。日吉神社本殿背後に建つこの舞台は、嘉永年間の記録によると「文化14年(丁丑年)(1817)」の建立とありますので、西宮の舞台より1年遅れということになります。
間口8間(約14.5m)、奥行 5.5間(約10m)の切妻造木造平屋建で、屋根は現在は桟瓦葺きです。舞台床面は、直径3間(約5.4m)の回り面となっており、その中心の奈落部分で、心棒に交差した腕木を押し回して回転させる仕組みになっています。なお、「セリ上ゲ」は2か所にあり、「セリ分ケ」・「セリ出シ」・「田楽返し」の装置や、背後には遠見用の窓などが考えられており、舞台前の階段状の広い桟敷席(見物席)と合せて、農村歌舞伎の発達史の上からも、貴重な舞台と言われています。
現在も、東町歌舞伎保存会を中心として、歌舞伎上演が続けられており、地元の小学生たちもこの舞台で、子ども歌舞伎や地域に伝わっている民話・伝説を児童劇として上演し、伝統芸能の継承・創造に一役かっています。
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