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邂逅25年・40年 薬師寺・月光菩薩

<<   作成日時 : 2008/06/07 09:26   >>

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昨日、暇を縫ってもうすぐ終わる「薬師寺展」に行ってきました。
午前中にもかかわらず、社を出る前に待ち時間30分の情報。上野駅に着いたら60分。会場の東京国立博物館平成館では70分。帰るときには80分待ち。
6月4日に入場者70万人突破というこの展覧会。薬師寺の日光・月光菩薩が初めて光背無しで見られるということで、老若男女各層万遍なく、美術好きも、仏像好きも、ただの流行(はやり)好き人も、地方から来た人も、と多異な感じです…。
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強い日射しの中、頭にタオルを載せたり、折りたたみ傘を差したり(陽光を吸って熱い)して、待つこと70分。そして、見る時間は40分。もちろん、もっと長く見ていてもいいのですが、仕事がたっぷり待っているので(結局23時まで仕事)。
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見えた瞬間に、ぞっとする興奮と感動。
再会! 何年ぶりの邂逅でしょう。初めて会ったのは、高校2年の夏。そのあと、仕事で薬師寺の西塔再建の棟梁だった西岡常一さんを訪ねた頃、また会いに行っていました。それ以来、約25年ぶりです。初めての出会いからは40年弱。
最初の出会いから、日光菩薩より月光菩薩が好きでした。

順路に従っていくと、聖観音菩薩立像をぐるっと回ったあと踊り場のあるスロープになって、聖観音を上から見たあと、踊り場をターンすると、目の高さに聖観音より一回り大きな日光・月光菩薩。薬師寺と同じく左に月光菩薩。
見える! と思ったとたんに、背筋がぞくぞくっとしました。久しく忘れていた感覚です。
通路の端の壁に身じろぎもせずじっとしている男性がいます。同じ気持ちなのでしょうか?
私は、一瞬の感動をゆっくり押し込んで、歩き出します(いま、書きながらも、体がぞくっとしています)。
薬師寺では見上げていた菩薩が、いま目の高さにいます。日光菩薩よりもやや強く腰をくねらせた月光菩薩。ほんの少し細身に見えるふくよかな体型。
私たちは、御仏に理想の女性を見ているのでしょうか? エロスではない聖少女。仏として見ながら、欲望の救済と清浄な精神の会得を求めているのでしょうか? 御仏は何も語らず…。
スロープを下りると、光背を外されて背中まで見える日光・月光菩薩。腰の上の背骨のくぼみまでリアルな白鳳期の仏像。彼らは、何を思って創っていたのでしょう。

ずっと見ていたい気持ちを、えいやっと押し込んで、第2展示室をざらっと眺めて帰って来ました。
今回の展示は、300インチ以上と思われるプロジェクターが天井のほうに映され、70インチクラスの薄型ディスプレイもあちこちに据えられ、薬師寺の映像が映されています。ガラスケースの像や器は、360度回ってみられ、観客を意識した展示になっています。
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それにしても、国立西洋武術館の写実的なロダンとは、ずいぶん異なる彫像でした。写実を超えた真実の姿とでも言うのでしょうか? 忙しい中、無理してでも行って、良かったです。
会期は、明日まで、閉館を17時から20時に延長しています。

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